日本の大学ランキングのトップに君臨する東京大学と京都大学は、多くの受験生が目指す最高峰の大学です。また、早稲田大学と慶應義塾大学は、私立大学の最高峰として知られています。この記事では早慶ではなく、その他の旧帝大に進学するメリットについて考えてみましょう。
東大・京大以外の旧帝大には、地域に特化した研究や独自の教育方針があります。これにより、学生は多様な学問や専門知識を身につけることができます。また異なる学部や学科間での交流が盛んで、学際的なセミナーやワークショップ、プロジェクトなどを通じて入学時には思いもよらなかった学問に興味を惹かれ専門を転向することも少なくありません。
東大や京大には、非常に優秀な学生が集まりますが、競争が激しく、ストレスが溜まることがあります。旧帝大では、比較的自分のペースで学ぶことができます。
旧帝大は、それぞれの地域と密接な関係を持っています。これにより、地域の産業や文化と連携したプロジェクトやインターンシップが可能となります。旧帝大は、地域社会とのつながりを大切にしています。地域住民と協力したプロジェクトやイベントが開催され、学生は地域の課題に取り組むことができます。これにより、地域貢献や社会的な問題解決のスキルを身につけることができます。
東大・京大以外の旧帝大も、海外の大学と提携し、留学や研究交流の機会が豊富です。異文化に触れることで、視野が広がり、異なる価値観や考え方を学ぶことができます。また早慶には帰国子女も多いため学内の留学プログラムに応募しようとした際の競争も激しいです。その点旧帝大ではそのような学生が少なく英語でディスアドバンデージがつきにくくなります。
旧帝大の卒業生は一般的に高い評価を受けており、卒業生は幅広い業界や職種で活躍しています。また、推薦や内部が多い早慶と違い学生の質の幅も大きくないため、企業も安心して採用できることから採用数の数の上では学生数の多い早慶に劣るかもしれませんが実は地方の旧帝の大学の卒業生の方を高く評価している企業も多く将来の就職や進学で不利になることもありません。
東大・京大以外の旧帝大には、独自のキャンパスライフがあります。これらの大学は、歴史と伝統に裏付けられた独特の文化や雰囲気を持っており、学生たちにとって刺激的な環境を提供しています。以下は、旧帝大ならではのキャンパスライフの特徴です。また人数の少なさから同期や先輩後輩との繋がりも密で学生期間や卒業後も様々な横縦の支援を受けることができます。
私自身、早稲田の大学院で博士号を取得した後、国立大学の教員になりましたが旧帝大は、国の直轄領だけあって、多くの素晴らしい特徴があります。学費が安いだけでなく、教員が多く配置されており、学生に対して目が行き届きます。私が早稲田大学で過ごした時、卒業論文の指導は大学院生が行っていましたが、国立大学ではそのようなことはありません。
また、国立大学の教員の資質や研究レベルは桁違いです。世界的に活躍している研究者だけが教授になり、競争に負けた教員は准教授のままであったり、地方の国立大学の教授になったり、あるいは私立大学の教授になることもあります。例えば、私が教えていた旧帝大では東大や京大の准教授が教授ポストに応募し、高いレベルの競争が繰り広げられます。一方、早稲田大学では、准教授になると自動的に5年で教授に昇格することも多く、競争が緩やかです。
特に、理系で大学院まで進む場合、東大・京大でなくても旧帝大がおすすめです。早慶には知名度や人気があるかもしれませんが、地方の国立大学には独自のメリットや文化が存在します。特に旧帝大は教員の質や研究レベルが高く、教育環境も充実しています。また、幸か不幸か周りに娯楽施設も少ないため、自分の研究分野での専門知識や技術を磨きたい人は豊富な学校のリソースを利用しながら勉強に集中することができます。
総じて、東大・京大以外の旧帝大に進学することには早慶に進学することと比べても多くのメリットがあります。競争が緩やかで、自分のペースで学べる環境や、地域とのつながりを活かしたプロジェクトやインターンシップの機会や集中しやすい環境や優秀な研究者などの豊富なリソースなど、地方旧帝大ならではの魅力があるのです。
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