3月20日現地時間、侍ジャパンはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝でメキシコ代表と戦う。対戦相手の先発投手は、大谷翔平と親しいエンジェルス所属のパトリック・サンドバルだ。
昨シーズン、6勝9敗と平凡な成績のサンドバル、しかし彼が「日本キラー」になるかもしれない。その理由は、左打者に対する圧倒的な強さだ。2022年、対右打者の被打率は.271だが、対左打者は驚くべき.151。119打数で1本もホームランを許さず、長打は二塁打2本だけだった。
スライダーは打者の手元で急激に横滑りし、左打者はボール球でも空振りすることが多い。また、平均約150キロのシンカーで内角を突いてゴロアウトを奪う。この組み合わせはメジャーの強打者も手こずる最大の武器だ。
昨シーズン、8月以降10先発で防御率1.83をマークし、投手として成長を見せたサンドバル。今シーズンはさらなるブレイクが期待される。1次ラウンドのアメリカ戦では、その才能がうかがえた。初回、チームメイトである強打者マイク・トラウトを対戦相手に、彼のスライダーは圧巻だった。最後には空振り三振でトラウトを退けた。
侍ジャパンの打線は、ラーズ・ヌートバー、近藤健介、大谷翔平、村上宗隆、吉田正尚など上位に左打者が並んでいる。左打者に強いサンドバルをどう攻略すべきか?
攻略の鍵は制球力かもしれない。昨シーズンの与四球率3.63はリーグワースト5位。ヌートバー、近藤、吉田など、侍ジャパンには選球眼が優れた打者が多いため、ボールを厳選してサンドバルを自滅させる作戦が効果的との見方。
また、右打者に対する4シームも狙い目。高めに投げ切れず、真ん中付近に甘く入ることが珍しくない。実際、昨シーズンは対右打者の4シームが被打率.382と打たれていた。岡本和真や牧秀悟などの右打者は、甘く入る4シームを見逃さずに打つことが重要だ。
侍ジャパンが今回のWBCで対戦してきた投手と比べても、サンドバルは一段階も二段階も上の存在だ。2009年以来の優勝を目指すためには、まず彼を攻略する必要がある。準々決勝まで順調だった侍ジャパン打線が、この試合で真価が試される。
明日の世紀の一戦、侍ジャパンはWBC準決勝でメキシコ代表と対戦し、強力な左腕サンドバルが立ちはだかる。サンドバルは左打者に対する圧倒的な強さを持ち、侍ジャパンの左打者が多い打線にとって大きな脅威となる。攻略のポイントは、厳選した選球眼で制球難を誘い、右打者が甘い4シームを逃さないこと。侍ジャパンがサンドバルを攻略できるかどうかが、WBC優勝への道を切り開くカギとなる。
また、メキシコ代表として大谷と再開したサンドバル、大谷には「あまり遠くに飛ばさないで」と戯けた様子で対戦を楽しみにしている様子だった。
同僚であるアメリカ代表キャプテントラウトから空振りを奪うサンドバル
you’d better hit your blue against trout and sandoval did pic.twitter.com/dq99HhlKN8
— Codify (@CodifyBaseball) March 13, 2023
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