クレディ・スイスの株価が急落し、金融不安が広がっています。これは、アメリカの中堅銀行の破綻が原因で、欧州に飛び火したもので、スイス金融大手のクレディ・スイスの株価が、15日には、一時30%も下落したと報じられています。ただし、この金融不安は、アメリカの銀行破綻とは全く異なる性質を持っています。クレディ・スイスは、資産規模が100兆円規模の巨大銀行で、国際的な金融規制では、「システム上、重要な国際的金融機関」と位置付けられている銀行です。また、クレディ・スイスは長年にわたって、金融不安の「常連」として名前が上げられてきました。リスク管理や情報開示などで、ガバナンスやコンプライアンスの欠如を示す不祥事が相次いでいるためです。このような状況下で、クレディ・スイスに対する市場や顧客の不信感が高まっており、今回の株価急落が引き起こされました。
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